競馬やカジノといった経験深い材料を、丹念に料理した浅田次郎のお得意な人生論として受け取っている。ま、深く考えすぎるより、行動第一で、失敗と判断すれば、一歩下がって、改善すればよいのでしょう。何事も、そのとき、「ま、いっか」と軽く歩むのです。

『さあ、身近の「ま、いっか」について、もういちど考え直してみようか。』 （本文より）。 花と読書を愛した青春時代の思い出。 巷に氾濫する美人たちへの忠告。 旅と買物の、とっておきの楽しみ方。 老化について、女の誤解と男の本音。 豊富な話題をもとに粋なオヤジ目線で語られるのは、 江戸っ子らしいキレの良さと滋味たっぷりの現代考察。 ************************************** 映画「憑神」を見て、めっさオモローで前々からこの作家には興味はあった。 ほんでやっと、この作家の本を初めて読んでみた。 タイトルにひかれ、ゆるい感じがよいなと思った。 作家になる前にアパレル業で働いてた事を知り、育った家庭環境もすごいなと思った。 「旅と買物の、とっておきの楽しみ方。」 うちはこれが一番オモローやった。 日本人は見た目が若いから、海外旅行時パスポートの提示を求められたり・・・。 でも、それって実は勘違いで、見た目が若いから止められてるんちゃうで！！って、 キャー、うちはまだ若い！！なんて思ってたら大間違いの事実が発覚し、 すごい伝わった！！ これはエッセイ集やったけど、小説も少しずつ読んでいこうと思った。

軽い内容のエッセイのつもりで読み始めましたが、随所に深い含蓄のある言葉が散りばめられていて、引き込まれました。浅田ファンの私にとっては、長編・短編と同様にエッセイも非常に良いと思いました。ところで、最近、通勤電車の中でスマフォをいじっている人を見かけても、本を読んでいる人があまりいないのは寂しい思いがします。

浅田氏とはきわめて年齢が近いと思っていたが、この本を読んでまったく同年であることが分かった。曰く「中学一年生の時に、東京オリンピックがあった。」そうなのだ、私の中学一年の時の夏に、新潟国体があり終了後に新潟地震があり、１０月にオリンピックがあった。それはさておき、この本の中で「花笑鉄心」を座右の銘としているとの記事があり、なるほどと納得をしてしまった。(P264) 万歳三唱(P184)の記述も面白い、明治時代に太政官布告で様式を規定されているらしい、考えたこともなかったが、その第一の掌のむきについては私は誤った様式で行っていたことが分かり、次の機会には正そうと思った。全体的には、「ま、いっか」の精神で生きていきたいと心を強く思った。

「椿山課長の7日間」だったかな？新聞に連載されたのを読んでから、浅田さんに興味を持つようになりました。このエッセイを読んでどうして服のことに詳しいのかどうして読書人が小説家になったのかのいきさつなどとても興味深い内容でした。女性の観点は大絶賛です！花好きなのもびっくり、大変面白く読ませていただきました。

あいかわらずエッセイは笑えます。 今回は教訓みたいな物もあったりしてなかなか良いです。

このおっさん（失礼）の大ファンです。プリズンホテルと壬生義士伝の落差、メトロ、王妃の館なんかのパロ。蒼穹の昴、中原の虹なんかの歴史大作、椿山、憑神なんかの奇抜もの。などなど、何であの風体で、いやあの風体だから多彩な言い回し、豊富なボキャ、そしてよおく読めばふざけた文章の中にも各所にちりばめられた珠玉の名言。この短編随筆集にも寸分違わない私の抱く作者イメージがイカンなくちりばめられています。ま、いっか。

題名の通り「ま、いっか」と気楽に読めます。笑ったり、考えさせられたりもしますが、浅田さんの短編集には、これまでの著作に関する話が盛り込まれていたりしているのがいいですね。

ショートエッセイだけど、へーって話しが結構あって面白かった。

浅田次郎の作品は、同じ作者かと思えるほど、その作風が違う。真面目なのか、ふざけているのか？と思える程。「ま、いっか」はタイトルどうり「ま～いいか」位で読み始めて浅田次郎の意外（？）な真面目さに驚く程だった。 ま、論より証拠、一読あれ。

さくっと読める作品です。 移動中等の細切れ時間を楽しくさせていただきました。

家族の要請で購入しましたが、家族全員が気に入っています

一気に読みました。予想通り面白かったです。

旅行に行く飛行機の中で読み切りました。さらっと読めますが、実はなかなか深い内容でした。浅田次郎氏の生い立ちや読書歴もよくわかります。軽く読めるのに、さすがだな…と思わせるエッセーです。

なかなか面白そうなので、楽しみです。浅田次郎作品は好きです。

読むと元気が出てくるエッセイ。いつまでも読んでいたい。

浅田次郎さんの人柄や世俗観、育ちの良さ、色々な時代を通ってきた人生経験が生かされ、深みのある身に染みる言葉もありました。元々浅田次郎作品が好きなので購入しました。

2023年12月27日読了 エッセイ集。面白くなかった。 男が書くエッセイは面白くないと思っているんだけど、これも面白くなかった。タイトルからして面白くない。男のエッセイは、なんか起承転結とか考えて書いていたりして、面白くない。この本の中のも、書いていること自体は興味深いような気もするんだけど、書き方が良くない。思った通りのままを書けば良いのにと思った。 初出は、多分2005年くらいから2007年くらい。そんなに古くないけど、表現になんか「今だったら駄目なんじゃないか」と思うようなのがあったような気がする。主に『MAQUIA』という美容雑誌に書かれたもの。似たテーマのその他のものもある。 この人は、服飾業界に長くいたそうだ。小説家としてデビューした後も、しばらくブティックを経営してたそうだ。あと、東京生まれ東京育ちが自慢みたい。あと、中学か高校の時、ブラスバンド部のキャプテンだったらしい。

期間限定ポイントがあったので買いました。

あちこちに書いたエッセイを繋ぎ合わせただけの散文集。 特に目新しい発見はありません。 お暇だったら読んでみては如何でせう？！