Disc1
緊張感のあるきらびやかなイントロが幕開けに相応しい"Medieval Overture"に始まり、定番らしくこなれているので濃厚なのに軽やかに聞こえる"Señor Mouse"、各パートが重なり合いながら代わる代わる前に出る展開のメドレー"The Shadow of Lo / Sorceress"でじっくり一通り楽しんだ後、更にこれでもか!と"Renaissance"で畳み掛けてくる。
Disc2
"After the Cosmic Rain"最高にクール!"The Romantic Worrior"は特にベースが気持ち良かった。別のアルバムで掛け声も入っていて引き締まったスタジオ版が耳に馴染んでいた"Concierto de Aranjuez / Spain"は雰囲気が多少違っていてスペイン成分が薄目だが、ドライブ感溢れるドラムが心地よく観客との掛け合いも楽しい。"School Days"はギターの旋律で引っ張るロック&ファンク色のキャッチーな一曲、続いて"Beyond the Seventh Galaxy"でもギターがうねり一丸となって進み、ファンキーな"Dayride"でキメ!
ライブ音源の美味しい所の粋を集めて、一つのライブのように心地よく構成された、お得な二枚組アルバムです。
フランク・ザッパも好きな私としては、以前見たライブで見た感じで、「技巧がある集団が、リーダーのザッパよりはっちゃけている」印象が強かったので、今回CDの写真で見た感じでは落ち着いて見えたポンティ(ザッパと仕事歴がある)に惹きつけられました。曲に合っていればギシギシした音もありだと思うのですが、この人のヴァイオリンはとろけるように甘い音で尖ったフレーズを流暢に繰り出してくるので惚れ惚れします。
"Concierto de Aranjuez - Spain"に関して言うと、恥ずかしながら情報に疎い私はこの曲名を最初に目にした時はクラシック曲かと思っていました。それでジム・ホールのCDを追加購入する度に候補から外して後回しにしていた曲でした。この曲ならジム・ホール版も聴きたいです。