有名ネット小説サイトさんの初商業書籍。
すごいな、と思ったのがサイト上にこの「花術師」あるのですが、書籍化した後もそのままサイト上で公開している事です。最近書籍化すると序盤のみやサイトから削除する方がほとんど(編集さんや出版社側からの要望もあるかもしれませんが?)な中ですごいなあ、と思いました。
書籍とサイトと少々違う部分もあります(筋などは一緒)削除された部分、加筆された部分を比べてみるのもよいのでは?
又、紙でみるのって眼に優しいなあ、みやすいと改めて発見。挿絵があるのも嬉しいし。
内容ですが、しっかりした作風かと。主人公に降りかかる災難、暴力が考えていたよりも生々しく、現実的。又、意外とにやにやできる部分も多かったり。多少敵方?の心理描写にしっくりいかない面を感じましたが、とてもまとまったお話だと思います。糖度は少なく感じる方もいるかもしれませんが、しっかりしたファンタジーを読みたい方におすすめかな、と。