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5 2012-03-25

罠を仕掛ているのは米国富裕層・巨大企業だ
著者は長年日本の政治や権力構造について研究してきたオランダ人ジャーナリスト、アムステルダム大学名誉教授だ。
現在の日本が直面する5つの危機について、敢えて「罠」という言葉を使って強い警鐘を鳴らしている。
まず、序において、日本の状況はアメリカやヨーロッパに比べれば遙かにましだと言っている。確かに今後下手をするとはまりかねない罠が仕掛けられつつあるが、まだ後戻りできないわけではないということだ。
著者は、第5の罠として「権力への無関心という怠慢」を挙げているが、その最たるものがアメリカに操られた小泉・竹中政治を監視するどころか、一緒になって踊らされていたメディア、国民であろう。国民はあまりにもメディアを盲信しすぎていたのだと思う。その後、政権党として民主党を選択したにも拘わらず、TPP、財政緊縮、沖縄問題など相変わらずの対米隷属が続けられようとしている。まさしくこれらがすべて米国富裕層・軍産複合体・巨大企業から仕掛けられている罠なのである。メディア、国民が権力をきちんと監視すれば、その裏に蠢く政治家や官僚と、さらにその裏の米国の姿が見えるはずであるし、罠にはまらない選択も可能なはずである。
本書で繰り返し述べられているのは、アメリカという国の変質である。この10年ほどの間に新自由主義とか保守(極右)主義によって、わずか1%の富裕層が富の大半を独占し、かつての中流層はなくなってしまった。この主張を裏付けるのは、堤未果氏の「ルポ貧困大国アメリカ」などである。軍産複合体とそれに言いなりになった政府によって、中流層から貧困層にたたき落とされた米国民の姿が詳細にレポートされている。
かつて、アメリカは日本国民の憧れの的で、いつかは自由で明るいアメリカのようになりたいと願ったものだが、今のアメリカはそのような対象ではなくなったことを日本人は知るべきであるし、知らされるべきである。
蛇足だが、訳者は著者の和訳を多く手掛けている方だが、本書に関しては難解な日本文が非常に多いと感じた。
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