初めて起業して、帳簿をつけて・・という方にはよい入門書と思います。出版されて、5年たっているので、内容が若干今(2015-2016)に合わない物もありますので、改定があってもいいかもしれません。ただ、消費税の取り扱い(初期投資の大きな起業をしたときに初年度に多額の消費税を還付可能)や、長期の減価償却のストーリー(小さな店舗を購入したとか)があった方がよりリアルになれるかと思います。また、起業した時に、口座の名義について個人でもよいというくだりはあったのですが、クレジットについては特段何も記載がなく、これは個人の追加カードなのか、コーポレートカードを新規につくるのか?よく見えませんでした(ここはちょっと気になったので。個人カードで支払って、領収書をもらえれば、現金処理と同じになると思うのですが・・・)。ただ、個人で起業する場合は、何か目的本を2冊ほど購入して、わからない点は、ネットで調べる等すると思うので、その意味では、「気づき」を与える本であるといいですね。