■2009年仏・伊映画「ダブルフェイス秘めた女」のDVD■ トールケースには「豪華２大ヨーロッパ女優共演で贈る、 衝撃のエロチック・サスペンス」とあります。 ソフィー・マルソー演じるジャンヌはフランスのジャーナ リスト。なかなか有能であるが、子供の頃からの夢で ある小説を書きたくて、自伝を書いたが原稿を編集者 から酷評される。自伝なのに説明描写ばかり詳しくて 感情が伝わってこない、もっと自分を掘り下げて過去 に戻って感情の篭った自己表現の文章を書けと。しか し彼女には８才以前の記憶が無い。原稿を持って家に 帰ろうとするが体調に異変が起き始める。そこからこ の物語が始まる。家に帰った彼女には夫と二人の子 供が居るのだが、どうも何時もと家の中の様子が違っ て見える。テーブルの位置や向き、子供の仕草や夫の 仕草。そのうち家族の顔まで別人に見えてくる。精神 を病み始めたかに見える頃から、ソフィー・マルソーの 顔が少しずつモニカ・ベルッチの顔立ちにシフトして行 く（ＳＧなのか特殊メイクなのかよく判りませんが、徐々 にシフトさせているようです）。そのうちにソフィー・マル ソーがモニカ・ベルッチに入れ替わるのですが。自分で も異常を感じた彼女は自力で原因を探るべく誘われる かのように、母親の家に有った写真を頼りに自分探し の旅に出る。そして旅先で判ったことは・・・・・・・・・・・ フランス人として成長したジャンヌであったが実はイタ リア人であった。サイコチックな描写が次々と出てきま すが、ついに彼女は自分の８才の時の記憶に辿り着く のです。旅を終えて夫と子供の待つ家に戻った時、も はや彼女の目に見えるのは精神の異常から来るもの ではなく、はっきりとしたもう一人の女の子の魂が成長 した姿、自分は二人分の人生を歩んでいることを自覚 するのでした。彼女は今一度、自伝の原稿を滑らかに 書き始めるのであった（ＰＣに向っての入力です）。 ・・・というように私は解釈しましたが、どうでしょう？ 当らずとも遠からずというところでしょうか。それならば これって衝撃のエロチック・サスペンスじゃないでしょ。 サイコホラーを想像させるような描写が多いけれど、結 局はサイコホラーじゃなかったです。・・って、ほとんど ストーリーを明かしてしまいましたがｗ。 注文番号：213310-20151107-0689408114