著者はゲーム、テレビヒーロー、アニメ、漫画、児童文学の変遷を追いながら「子供は成長してみんな大人になるって本当か？それ以外の選択肢もあるのではないか？」(8章)と提起します。 結論は性急な感じもしますが、変遷を扱ったところは読み応え充分です。 震災に関連し被災地の子供たちの頑張を美談にする行為を「一時的昂揚であり～それを言祝ぐのは～元の子供に戻りたくなったときの～退路を断つ行為」として批判するとき、児童文学者として寄り添ってきた視線の暖かさを感じます。

Ｎ経のネットでみて興味をもちました。とてもおもしろい本でした。ひこさんの他の本も読んでみようと思います。

ゲームやアニメ、漫画などの評論は多いけど、本書の特徴の一つは、子ども目線にこだわろうとした点。私は、ゲームにはほとんど知識がなかったけど、とても面白く読みました！