B6版コミックは全て所有していますが「完全版」と銘打たれたコミックが出版されると知って、迷わず全巻発注。著作権問題が色々有って再販が困難だと思っていた為、大変喜ばしい事です。但し、此の著作権問題には少々生臭い裏事情が有ります。原作者となっている故・勝鹿北星氏は、連載開始時から原作を碌に仕上げる事が無かった為、作画担当の浦沢氏とプロデューサー氏が不足部分を補ったりして連載を維持し続け、挙句の果てに全くと言って良い程、勝鹿氏が原作を書かなくなった為、後半は全て浦沢氏とプロデューサー氏の合作と言って過言でも無かったそうな。出版社は再販時に原作者名から勝鹿氏の名前を消そうと考えたらしいのですが、蘊蓄マンガの先駆け「美味しんぼ」の原作者、雁屋哲氏が勝鹿氏の友人で、出版社に「勝鹿氏の名前を消す事、罷り成らぬ」と圧力を掛けたとか。出版社にとって当時、ドル箱商品であった「美味しんぼ」の原作者の機嫌を損なうワケにも行かず、再販は頓挫してしまったとか。今回の再販は、浦沢氏、プロデューサー氏、勝鹿氏の御遺族の三者が納得出来る形式で為されたと信じたいですね。