大久保一族から見た主君家康。 何故か三河譜代で天下統一の過程で大きな功績を挙げた大久保一族は統一後冷遇されている。 その何故を著者独特の切り口で小説としている。

徳川家を家臣の視点から描いた作品としては、小田原攻めに従い、その後、江戸っ子となる三河の雑兵を主人公とした、半村良の「江戸打ち入り」が一番のお気に入りなのですが、これと甲乙つけがたい秀作だと思います。 元となった「三河物語」は大久保彦左衛門という講談の世界で有名な旗本が晩年に書いたもので、大昔に読んだときは、年寄の自慢話と昔はよかったが今は不遇だという愚痴が書き連ねてあるとしか感じませんでした。 しかし、今回この作品を読んでみると、自分の読み方が浅すぎたのではないかと反省させられました。近いうちに、もう一度「三河物語」を読もうと思っています。

天下のご意見番、大久保彦左衛門の話、とは言っても宮城谷タッチで書かれているのでしっかり歴史小説になってます。

戦国時代の表面には見えない話が描かれていて面白く読めました。 宮城谷さんらしく途中の注釈もあり、作者買いをしている者としては満足です。

戦国期を、徳川の家臣である大久保家の眼でつづっています。歴史上の大きな出来事もさらっと触れられるのみ。大久保家の視点から、違った歴史の見方を得ることができ新鮮でした。武士の信義、義・理・情とは何か、今の我々は、その精神を持っているのか。読み終わっていろいろと感じるところがあります。

「風は山河より」もとてもよかったので、コレも読んでみようと購入しました。まだ、読んではいませんが、楽しみです。

有名な作品「関ヶ原」よりも迫力を感じました。

一気に読んでしまいました。おすすめします。

大変読みやすく、内容もおもしろい。ただ、誰がだれだかわかりづらいので、家系図は役立ちます。

宮城谷先生の春秋戦国時代の本は，ほぼ読みました．戦国時代のものは初めて購入しました．はずれはないと思います．

静かに力強く語りかけてくれるヒューマンドラマ。 宮城谷氏の永遠のテーマなんでしょうね。 ファンならば、必読書でしょう♪

「風は山河より」もおもしろかったようですが、これもなかかのようです。

宮城谷さんのファンで購入しました。今までは中国の歴史物が多かったですが、最近は日本の戦国時代モノも執筆されているようで、これから読むのが楽しみです。

時代小説が大好きな母へ。とても面白いと喜んでいました。