子供のころから大ファンの王さん。たった一つの"好き"に打ち込んで偉人になった王さんが今でも｢野球が好きで好きで仕方ない｣という静かな熱い思いがヒシヒシ伝わってくる。王さんが語る言葉は感情が抑制されてるせいかシンプルだし、その言葉を囲む文書もそれ以上に説明が省かれてて一読目は｢チョッとつまんねぇ｣と思ったが再読するたびに、王さんが語りたい"真髄"がジワジワ温泉のように心に沁みてくる。自分の"好き"だけを心から信じ"夢"に向かってギリギリまで努力できる人間が、今の日本に何人いるだろう。

何度もキャンセルされて、ようやく手に入りました。現役や監督時代とは一転して、表紙の王さんの表情はとても柔和で、監督を退任されて、ようやく肩の荷がおりたのかな、という印象をもちました。内容は子供のころから監督を退任する頃までの半生記で、新聞の連載を基にまとめたものです。また長嶋さんのことにも触れています。これからも野球界のためにがんばって欲しいと思います。

１日で読みおわりました。 王さんの野球やファンに対する熱い思いが 伝わってきました。