今回本屋大賞ノミネートと言うことで話題性で購入しました。著者の作品は全くの初めて。ピエタとは何だろうと言う興味から読み始まりましたが、まるで中世のルネサンス時代のヴェールのかかった印象派の絵画を見るような物語。正直もっと起伏があっても良かったような気がしましたが、読み終えてヴィヴァルディの「l'estro armonico」が無性に聴きたくなりYouTubeで再生しながらのラストとなりました。BGMが加わるとこの繊細な物語により磨きがかかります。とても日本人が書いた物語ではないですね。翻訳本と言われても信じてしまう出来栄えです。女性だから書けたヴェネツィアの物語。映画にしたらアカデミー賞外国語部門で受賞出来るかもしれないですね。。