一応短編集ですが、一人の先生(村内先生)がいろんな生徒と接していくお話をまとめたものです。その意味ではつながりがあるともいえますが、一話完結なのでちょっとした時間にも読みやすいです。とはいえ結局次も読みたくなってなかなか中断は出来ませんでしたが(笑)
学生時代の人間関係の微妙な難しさを思い出しました。
誰もが経験し通過する人との付き合いの大変さや悩み、そいういう、言葉になかなかうまく出来ない心の様子が本当に良く表現されていて、切なくて哀しくて苦しくてだけど村内先生の存在に心があたたかくなるそんな作品でした。心の一番奥が揺さぶられます。夫婦になった生徒の話ではやっぱり涙がでました。