その29「私達の海」からその55「訪問者達」までと、「おまけサスペンス野田殺人事件」が収録されています。
その32では野田さんの下の名前が判明します(因みに手影絵サークルの部長と副部長のフルネームも)。
太宰治の『津軽』や芥川竜之介『藪の中』『蜘蛛の糸』『地獄変』などが作中に登場します(ロシア文学部の学生の割に日本文学ばかり)。引用もされていたりするのですが、憶えておらず、また読んでみようかという気になりました。またところどころで野田さんが本を読んでいるのですが、二谷友里恵『愛される理由』があるかと思えば、『群馬の魅力』『ラスプーチンと私』なんて架空の本(架空ですよね?)もでてきて面白いです。