ベトナム戦争を題材にした三大作品といえば,F・コッポラ監督の[地獄の黙示録] O・ストーン監督の[プラトーン] そしてS・キューブリック監督のこの[フルメタルジャケット]と,個人的には思っているのですが,何回観ても観たあとはラストシーンのミッキーマウスの唄が耳にしばらくの間,こびり付いてしまいます。教官と訓練兵との,独特のセリフのやり取りを考えると,この作品だけは日本語吹き替えになる事は永遠にないだろうなぁと,毎回思わされます。貫通力は高いけど殺傷能力はホローポイント弾よりは低いフルメタルジャケットで撃たれた方が良いか,貫通能力は低いけど殺傷能力の高いホローポイント弾で撃たれた方が良いか,何故かこの映画を観る度に考えてしまいます。