東京で狭いながらも快適なマンション暮らしをしていた私たち一家。ゆえあって一戸建ての家に引っ越すことになりました=待ち受けていたのは、掃除が大変なだけの一戸建てと無駄に広い庭…。私たちは庭仕事はおろか草取りもしたことがありませんでした(>_<)。頭に浮かんだのは「現役のうちはいいが、引退したらこの庭の維持費(固定資産税や庭師費用等)と管理をどうするのか」ということでした。そこで"利益を生み出し管理が簡単な庭造り"を考えるようになりました。その時に出会ったのがこの「知識ゼロからの食べる庭づくり」という本です=著者は、高名なハーブ研究家・ガーデナーである桐原春子さん。「眺めて美しく食べておいしい庭」が本のコンセプトでした。目次をざっとご紹介しますと1.食べる庭造り 2.野菜をきれいにおいしく育てる 3.ハーブを育てる 4.果樹をきれいにおいしく育てる 5.食べる庭造りのために…です。価格は1,300円=桐原さんの庭に植えられているのは殆どが野菜と果樹です。しかし、本の写真を見ますと確かに美しい庭にしか見えません(画像1)。コンテナや小物も徹底して美しく庭に溶け込むものを使っています。ここに彼女の「美しくなければ庭ではない」というガーデナーとしての矜持のようなものが感じられます=この本からアイデアを幾つか得て庭造りに苦闘すること5年。漸く維持管理費を庭単体で叩き出せるようになりました。桐原さんほどの根性はないのですが(笑)、我が家の庭もまずまず整備されて来ました(画像2、3)=庭のリフォームなどをお考えの方には、ある意味の示唆を与えてくれる本だと思います。我が家にとっては、転機にヒントを与えてくれた1冊となりました=なおガーデニングは結構ハードです。私も「庭仕事へっちゃら」という体幹が出来るまでに三年かかりました。よってそれぞれの体力や生活スケジュールに合わせて、無理のないガーデニングをお楽しみになることが良策かと考えます。庭掃除をするだけでも庭は品格が生まれ美しくなると思いますから…。=今月は初夏のガーデニング・菜園関係のレビューを多く投稿しています。よろしかったらご覧下さい。私の名前をクリックするとレビュー一覧が出てきますが、それの2016年5月です。