自己保身することがテーマの著書。敢えて様々なタイプのトレーダを持ち出しながら,対談の構成は全て共通のパターンで貫かれている。
個々のテクニックや鉄板トレードのみに配慮せず,何故それをここで持ち出したかを振り返ると見えてくる。
マーケットに逆らわないようにすることで,最後に取り残された餌とならずに済む。ではどうすれば逆らわなくて済むのか?正しい情報を集め,適切なテクニカル分析を行い,その分析と取引への弛まぬ試行錯誤にあると主張する。トレード目的とマーケットのトレンドが合致したストーリーは,自己保身の的確な術を与える鎧となる。
計画されたトレードと人生設計にFXを織り込むこと,その人生設計を社会奉仕を軸に社会化することは,究極の自己保身であることを説いている。