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2009-03-12
- 商品の使いみち:趣味
- 商品を使う人:自分用
- 購入した回数:リピート
- 男女間の愛とは何か
- 以下、本作品文中より引用。
「たとえば、ある夫婦がいて結婚して10年になる。以前は毎日セックスしていたけれども、今では週1回しかしない。でもそれはそんなに重要なことじゃない。二人は通じ合っていて、お互いに支えあっていて、仲間意識で結ばれている。夫の方は、彼女が仕事で遅くなって、一人で夕食をしなければならないとき寂しくなる。妻のほうは彼が出張にでるのが悲しい、でも仕事の一部なんだからとわかっている。二人は何かが失われてきているのを感じている。けれども、もう成熟した大人なんだから、安定した関係を維持するのが大事なのがわかっている。・・・夫婦関係は見た目にはすごくうまくいっているようだ。でも、二人は何かが間違っていると気づく。でも、何が問題なのか、特定できない。」
こうして、この問題により早く気づいた主人公の妻は失踪する。主人公には妻の失踪の理由がわからない。そして、いつも「妻の存在」という強迫観念化した「ザーヒル」に悩まされる。妻を探すことによって、主人公はこれが自分探し、本当の愛を探すことであることを発見する。そんな物語である。しかし、上記に引用した文章の生き方こそ凡庸ではあれ、幸せな生き方なのではないだろうか？ 男女間の愛情とは哲学的議論ではないのだから。
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