関西弁の受けの一人称で楽しく読めました。キャラの一人ツッコミも笑えます。25才の受けは女性と付き合っても「好き」だと思った事が無い為に恋愛が出来ない欠陥人間だと思っている。出逢って2回目に惚れっぽいゲイの攻めに告白されて断るものの「友達として」と押し切られてしまう。ところが何度も逢っているうちに受けは攻めと一緒にいる事に安堵と幸せを感じるようになるが、それが「好き」という事なのだという自覚が無い。年下の攻めはそんな受けにゆっくり優しく「恋」を教え込んでゆく…。受けキャラが天然でグルグルする思考自体がとても可愛いです。攻めは年下ですが自然体で大人っぽいキャラなので受けには優しくて甘いんですがその影にソフトS的なものが読み取れます(愛ゆえの)。可愛らしくて面白い作品でした。書き下ろしの短編は5年後、ラブラブな二人の生活が攻め視点で書かれているので、受けをどんだけカワイイと思っているかが分かって(S度も)ほんわかして微笑ましかったです。