この本は24本のエッセイ集です。各エッセイは、毎度の疋田節で、大変楽しく読めました。疋田さんの他の本と違うところはドロンジョーヌ恩田さんのイラストというか、コメントでしょうね。あるいは疋田氏の主張を正面から、時には斜め上を行く応答で、しかもシモネタが多くて(笑)。
とっても楽しく読めました。ドロンジョーヌ恩田さんの絵も文章も見ごたえがあります。
極めつけは、あとがきでしょう。あとがきもドロンジョーヌ恩田さんが書いていますが、この自転車をめぐる冒険を出すにあたっての苦労話にはなかなかに泣かされます。(´Д⊂ヽ
ドロンジョーヌ恩田さん曰く、「本当に刺してやろうか」と思うほどのご苦労だったそうです。これを読んでから本編を読みなおすともう一度楽しめます。スルメのように噛みごたえのある本でした。詳しくは自転車をめぐる冒険を読むひとのためにネタバレは書きませんので、ぜひ手にとって読んでみていただきたい一冊。