時代は遡って、将軍家光の時代。
この時代はまだ男将軍の家光が存命であった。
しかし、赤面疱瘡のため逝去。その後の混乱を憂いた春日局の策により隠し子の姫を家光として擁立した。
彼女のための大奥では女は追い出され、代わりに男が入ることになる。家光が女であることにはかん口令が敷かれているため一部の者にしか知られいない。
その家光のため春日局が目をつけたのが、表紙に描かれている有功。院主であったが策にはまり還俗して大奥に入ることとなる。
二巻では有功(お万)と家光の純愛が始まるまでを描いています。
…とはいえ、この巻はあまりに策略で人が死んでいくのですっきりとしないです。
史実のお万の方も尼僧であったのに還俗させられていますので一応忠実にしつつオリジナル化させているのですね。