今回のおなしはフラウヴィウス朝第3代皇帝ドミティアヌスがメイン。ローマ帝国再建を果たしたヴェスパシアヌス帝の次男であり、兄ティトゥス帝の早逝のため登位する。ドミティアヌス帝は五賢帝時代以降も続く外交防衛の基本方針の確立や大規模な公共事業を行い有能な皇帝であったが、元老院や市民から憎まれることとなる。なぜか?ここでもやはりアウグストゥスの取った「偽善者」ぶりと比較されることになる。つまり元老院主導の帝国運営と見せかけて内実は帝政であるという素振りをしたか、しなかったかであった。つまりドミティアヌスは皇帝であること隠さず、そのように振る舞ったために死ぬことになる。さらに「記録抹殺刑」に処される。ここでの教訓は、どんなに能力があり自身が有ろうとも
それなりの「演技」が必要だということだ。現代に生きる我々も職場や学校でこのような演技が必要かもしれない。尚、ドミティアヌス帝は暗殺されるが次の皇帝は、翌日には元老院で承認され容疑者は実行犯以外は不明。なにやら陰謀を感じますが私だけでしょうか?