障害のある我が子へ行動療法を用いています。有名なのと、あまりに安いんで読めなくても良いくらいのつもりで買いました。が。。。すっごく面白かったです。いわば教科書です。横書きだし。すぐに生かせる実用書的な要素はほぼなし。でも、これまで当たり前に受け入れていた「お行儀が悪い」「しつけが悪い」「せっかち」といったものに真っ向から反対しています。すべての行動には原因があるのだ、と。
全く同じ内容にすると違法なので話をちょっと変えますが例を出すと。。。食事をかきこむように食べるのは「お行儀が悪い」からではなく、「次に見たいテレビがある」「早食いする自分が注目される」「食道に食べ物が詰まったように流れる感触が心地よい」といった原因があるからだ、というのです。早食いをする原因があり、強化されているからだ、と。また、どんなに不味くて冷めた料理でも文句一つ言わず静かに食べるのにも原因があり、この行動を強化しているのは。。。それは、本を読んだらわかります。「育ちが良いから」ではありません。あと、「ADHDだから他動で落ち着きがなく」という言い回しは説得力がありそうで(特に医師が言ったりすると)、実は同じ事を言ってるだけだ、なんて事も書いてます。
著者の他の本を調べたら、子供の療育でお世話になっている大学の先生に薦められた本が判明しました。「タイトルは忘れたけど『猫から配偶者まで』ってサブタイトルの本」との事でもうあきらめていただけに驚きです。楽天では取り扱いがなく他のサイトから購入しましたが、こちらの本は教科書的でもあり実用的でもあり、またも素晴らしく面白い本でした。2009年7月12日のブログにもっとしつこく薦める理由を書いているんでよければ読んでみて下さい。