私ごとで恐縮ですが、恥ずべきことに電卓の操作はずっと自己流でした。この自己流の電卓さばきを「ホレホレ!スゴいだろオレの電卓さばき!!」などと、周囲に自慢していたものでしたが、この本を読んで今までやってた自慢行為が恥かしいことに今さら気がつきました。
自己流の電卓の叩き方が如何に非効率であるか、そして電卓扱いのプロたる税理士の著者による、効率の良い電卓の扱い方が効果的か思い知らされました。
2色刷り&簡潔なレイアウトでホント理解しやすく、これには大脱帽です。
簿記試験を目指されている方は、テキスト&問題集に加えて本書も座右に並べておくべきでしょう。本書は簿記試験受験者だけでなく電卓を日常的に使う方も必携かもしれません。
ただ本書では「3級~2級簿記を目指すヒト向けの必携書」と銘打ってますが、2級レベルの知識がないと十分に読みこなせないかもしれないな、とも思いました。日商簿記3級の合格をこれから目指される方は、理解できるところだけ読み、分からないところはどんどん飛ばすのが賢明だといえましょう。
とにかく電卓扱いの奥儀を知りたい方にとってはおススメの書です。