自宅の玄関脇に誰かが数年前に置いた鉢植えの藤の根が、鉢を突き破り地面に根を張り、枝/蔓が巨大なダンゴ状の茂みになってしまい、邪魔だと言うので鉢を壊し、藤棚を作ったのが今年始め。それまで数房の花が咲いていたのに今年は一房しか咲かず、それまで手入れをしていた訳では無いのですがちょっと悔しくて藤の栽培本を探したら、まともそうな本がこれしか無くこの本を購入しました。1月から12月迄毎月何をしなくてはいけないか、何をしたらいけないか、何に注意すれば良いか細かに書いて有ります。色んな場所の色んな藤の写真がふんだんに掲載されていて、藤が好きな人には楽しいでしょう。ただ、少々不満なのが、多分結構大事な作業の一つに剪定の作業が有るのですが、どの辺で枝を切れば良いか、どの様に目視判断するか本を読む限りでは簡単そうですが、いざ自分でやろうとしたら全く分かりません。初心者で素人の自分には『よく分からない』のです。何がと言うと、まず自分の所の藤の種類が分かりません。写真や説明で多くの藤の特徴・見分け方書いて有りますが、それを参考にしても分かりません。次に剪定の際のポイントになる『花の芽』。これが見分け出来ないと枝切る場所が判断出来ないのですが、いくら本の中の色んな種類の写真(花と葉それぞれの芽)見比べても、自分の所の藤では(藤の種類が分からないのに加え)どれが花の芽で、どれが葉の芽なのか見分けつきません。やっと葉が落ち、これから(12月末)剪定しますが、勢いでやるしか無さそうです。藤が好きなのでは無く、藤の花をきちんと咲かせたいだけの自分には、スペースが限られている都合上多くの栽培方法の写真・説明も意味が無く、また、剪定の際の参考にもならず、自分の所では出来ない理想の形だけは良く分かった、そんな本でした。