NHKでTAROドラマをやっていたので、購入。もともと岡本太郎には興味あるし、たくさんの著作があるのも知っていましたが、これは当時の中学生?向けに書かれて大反響を得たということで、ちゃんと読んでみたくなりました。内容は、とてもよかったです。わかりやすく、しかしシッカリと論点があり、恐ろしいのは、今読んでも全然古さを感じないことです。だって、当時の旧態依然とした日本の芸術団体のありようや、芸術観が、太郎がこれだけ叫んでいたというのに、ちっとも変わってないってことなんですから。本当は、この本を読んで、昔の日本の芸術界はたいへんだったんだな~と、古さを感じるような状況でないといけないんですよね。さすがに細かい部分で、ちょっと現代とは感覚が違うというところもあるのですが、根幹は今に十分通じます。子供が大きくなったら、読ませてあげたいです。