普段、自分が大雑把に考え、部分的に行動している事が体系的にまとめられていて、読んでいて心地良かったです。
‘周囲と目的を共有し(または、共有する目的を作る為の戦略的かつ心からのアプローチという努力を続け)たい’と思って行動している人は、読むべきだと思います。
その先が、その中心が、具体的なアプローチが書かれています。
但し!怖いのは‘原因は自分以外にある’と思っている人がこれを読んだ時に、その点について自覚の無い‘そういう人’も、この本に合致する自分の長所というものを自分の中で歪めて作り、自己防衛のための無意識下でこの内容に照らし合わせ‘自分の独りよがり’に気付かないばかりか‘やはり自分はこのままで良いんだ’と勘違いしたまま進んでしまいそうです。
そういう難しさはあります。
という意味で読み手を選びそうですが、ごく真っ当な内容です。
会話の中に‘でも~、や、だけど~’という反論に結びつく言葉が多い人は、読むのを止めた方が良いでしょう。
なぜなら‘この本の内容はもっともだけど、でも、ワタシの場合(状況)はしょうがない(なぜなら周囲に本当に問題があるから)’という思考に繋がって際限無い言い訳のスパイラルで周りを不幸にしそうです(笑)
それこそが、‘原因を自分以外に求める’指標になってると、僕は個人的に思います。
しかし、かといって、やはりこの本の内容が通じない(手遅れという意味で)ような人も、やはり現実にはいるでしょう。
どこまで客観的に、自分の認めたくないエリアでの自分の至らなさを認められるか。
容易では無いです。だからこそ、価値が有ると思います。
とまあ、お薦めです。