学生の私が尊敬する「先生」には、どこか暗い影があった。
自分も他人も信じられないと語り、どんなに親しくなっても心を開いてくれない。そして突然、私の元に「先生」から遺書が届く。そこには「先生」から人生の全てを奪った事件が切々と綴られていた。親友と同じ人を好きになってしまったことから始まる、絶望的な悲劇が―――。人間の本質を見据え、その事実の姿を描ききった、漱石の最高傑作。
-------------->
「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」の3部で構成されています。
うち「先生と遺書」が半分を占めていて、内容は先生から送られた遺書自体です。
「先生と私」しょっぱなからがなかなか入りこめず途中まで読むのが辛かったです(笑)
個人的に変わった書き方?の本だなぁという印象。
この終わり方(内容ではなく)にかなりビックリしました。