もう10年以上前に一度読んでます。その時翻訳者は別の人でしたが、クリスマスの暖かい感じがとても伝わって来てとても良い印象がありました。その後村上春樹の翻訳本が出たと知りましたので、いつか読んでみたいと思ってました。村上春樹は全く馴染みがなかったのですが「羊シリーズ」でちょっと興味が出たからです。今回クリスマス三部作という事で「あるクリスマス」を先に読みました。すでに「クリスマスの思い出」を知っているので、何ともやりきれない思いがしましたね。同じクリスマスでもこんなに違うものか!です。そうなるとやはりもう一度「クリスマスの思い出」を読んで、幸せなワクワクするような気分を味わいたいと思い、購入した次第です。読み始めるとこんなクリスマスを経験した事のない私でも一緒にそこにいる様な気持ちになりました。今回は挿絵があるので、「絵本」を読んでいる子供になったようです。暗い印象のあるカポーティですが、この本には短い彼の「子供時代の幸せ」が詰まっていて、ちょっと切ないです。