重い病を患った父の晩節に付き合う覚悟で、7年前に帰郷。 3年ほどの田舎暮らしを過ごした時、父が大事にしていた庭の畑で、丸々と太った高菜が収穫できた。 油炒めしか料理が浮かばず、そればかりを作っていた。 胡麻風味の油炒めはとても美味しかった。 父も喜んで食してくれたことを思い出す。 関西に戻って、高菜を探すのだが、こちらではそもそも栽培されていないのか、店頭で全く見ない。 こちらの庭で、栽培してみたいのだが、種も探しきれずにいた。 時々、高菜の加工品は見るのだが、国産ではないので、買うこともなかった。 九州産完熟発酵高菜を見つけた時、これは旨いに決まっていると感激ポチに及んだのだが、案の定、美味すぎる。 なくなる前に、早速リピポチ。 油炒めも美味しいけど、こちらは発酵食品。 なかなか、素人ではここまでの域に達することはできないだろうなと思いながら、箸が止まらない。 宮崎で共に過ごしてくれた家族の箸も止まらない。 父との3年間と実家の庭の畑を思い起こしてくれる食であることもとても嬉しい。 思えば、タマちゃんショップは、実家のある街の隣町だったんだな…関西に帰ってきてから世話になっているけど。