購入する前に楽器店の教則本で、良い篠笛の条件を調べたが、送られてきた篠笛は吹き口が楕円形をしている、指穴がまっすぐ並んでいる、塗りが丁寧という条件を満たしていた。笛を入れる袋も竹を思わせる緑色で、しっかりした生地。
DVDを見てみると、狩野先生は思ったよりやさしそうで、笛の構え方や手入れの仕方を丁寧に教えている。ただ本は22ページしかなく、ほとんど譜面だけが載っている。DVDだけではいまひとつ音がうまく鳴らなかった(クラリネット経験者だが、横笛は吹き方が全く違う)ので、図書館で借りた「篠笛ワークショップ」という本を参考にした。この本は図入りで詳しい。
音をよく鳴らすには、息の下半分を吹き口の中に、上半分を吹き口の上に出るようにする。(ホイッスルは初めから中で息が2方向に分れる構造になっている。)
1オクターブ上の音を出すときは、勢いよいよく息を出し、吹き口の内側、ふちぎりぎりのところを狙う。低音を出す時は、右手の第一関節と第二関節の間の部分で指穴を抑える。
つゆふきは、初め管の途中で止まってしまったが、釣り糸を上下させる要領で上下に動かしながら少しずつ下に降ろして行くと重りのパールビーズが下から出てきた。2度目からはスムーズに通すことができた、生地のガーゼはほつれやすいので、そーっと引っ張ることが肝心。
ドアを閉めた洗面所で(かなり大きな音がでる)鏡を見ながら毎日少しずつ練習して1週間、たこたこあがれ、ほたるこい、竹田の子守唄を吹けるようになった。目標はもののけ姫。