山崎蒸留所の話しからになりますが「貯蔵樽は、日本産のミズナラで造る」という創業者の姿勢を、欧米の専門家達の多くが嘲笑したそうです。以前、白州蒸留所に行った時にガイドの娘さんが、「山崎は男性的で、白州は女性的とよく言われます」と、言ってましたが確かにイイ例えかも知れませんね。 ミズナラという樹は、私の世代なら線路の枕木材として身近に感じるんですよね。古来、木造船は船本体がミズナラ材で造られていたんです。つまり堅いということです。因みにオールはブナ、マストはトウヒ等が使われました。 山崎の樽は、ミズナラがメインで、白州は欧米産ホワイトオークがメインのバーレル(180リットル)やホッグスヘッド(豚一頭を意味した容量230リットル)樽が使われているというのだから、味に違いが出るのは当たり前かとも思いますよね。 それにしても、2012年から売り出されたこの『白州』、わるくはありませんね。6年7年貯蔵あたりをたくさん使っているのでしょうかねぇ?ただ現在、比較することになる『12年』とは、かなりに差があると思います。ラベル下に、『白州蒸留所謹製』とありますから星5つにしました。サントリーの、三十年五十年先を見すえた世界戦略もあるのでしょう。 追伸として加えておきます。新発売間もなく白州も山崎も買って飲みましたが、10年との比較でかなり批判的な判断の元で、味を吟味していました。そして今回は、二本目の『白州』でしたが、やはりこれは押しも押されぬ、確かに『白州』。香りも味も、まだ若いかも知れないが、さすがの『白州』だと思います。あーそれと、最初から書いておくべき一言を、私は忘れるとこでした。タイヘン失礼しました!まー一言【白州はやっぱうまい!】長々と書いてスミマセンでした。独白。