試作用にオーバーが必要になりジューキの
縫工房、糸取物語と衣縫人とで迷いましたが、
イノビスD300を3台使ってきて
自動糸調子ミシンでは、対応できない素材があると
自分で調整できないことがわかり、
4本糸のオーバーでは、手動で糸調整できないと
大変だろうと思い、衣縫人に決定。
さっそく、試し縫いをすると、
ほとんどの素材は標準設定で糸調子はOK.
特殊な超薄地のストッキング素材などでは
標準設定では合わず、自分で調整したら
思い通りにできました。糸が4本もあるので
バランスを取れない自動機では無理だったでしょう。
衣縫人にしてホントに良かったと思います。
3者を比較して、衣縫人の唯一の満足できない点は、
糸取物語、縫工房にはある、ウェーブロックなどの特殊な
縫いが無いことぐらいです。縫工房が手動糸調整だったら
まよわず、縫工房にしてましたが、残念です。
ミシンとしては、軽いしコンパクト。とても、場所をとらず便利です。
(D300はかなり横幅があるので。)
音は中速以下ならマット不要。高速時は少し大きいですが、
この高速で長時間縫う人は少ないでしょう。
スピード設定があれば便利だったでしょう。イノビスD300のように
スピードコントロール用のスライダー装置があれば
ベタ踏みした時のフルスロットルの速度リミッターを
自分のちょうど良い速度に設定できて便利だったと思います。
シーツや長いものを縫うのであればフルスピードでも
問題ありませんが、15cmくらいの短い生地なんかですと
一瞬で終わるので、程よい中速の踏み加減を足の踏み加減だけで
コントロールするのは、とても難しいです。
特に、中途の角度で足を止め、保持するのは疲れます。
やはり、ベタ踏み全開で作業できないとストレスがたまります。
そういう意味で、ベタ踏み時の全開速度が
自分に合ったスピードに設定できれば素晴らしいミシンに
なると思います。
あと、押さえのスプリングが少し強すぎると思います。
スタート時に、押さえに入れなくても縫えますが、
人形のように小さいパーツを縫うときなど
精密に縫う場合は、ずれないように確実に入れたいのですが
押さえが上げにくい形状で、かつスプリングが硬いので
とても困難です。
それ以外は基本的に、全て、美しく縫えますので感動!
手動での糸調整を厭わない方、
(ただ、ダイアルを回すだけ簡単!)
衣縫人の縫いレパートリーで満足できる方は、
オススメです。