トップのザックリした雰囲気は本家を濃くした印象だけど、ミドル以降はこちらの方が圧倒的に線香っぽい。安息香の仕業に違いない。(安息香ってホントはバニラっぽいはずなのに、なぜか線香っぽくなる。プラダのキャンディは大丈夫なんだけどなぁ。)
本家は通年いけそうで甘さと苦さが絶妙だけどこっちはオリエンタルが強いので夏は似合わない。明らかに昼間向きでも無い辺りがさすがミッドナイトという名前がついてるだけあるなぁ、と感心しつつもこの量を使い切ることに一抹の不安が・・
容器に付いてるキラキラは綺麗だけどちょっと触る度にパラパラ落ちるし、あー失敗した、なんて思ってた時もありました。
本家のレンピカを上半身、こっちを太ももらへんにワンプッシュ、もしくは朝レンピカつけたらアフターファイブにやはり下半身にミニュイをリタッチ替わりにシュッと一吹き。
濃いというより香りに奥行きが生まれるし、何とも女っぷりがアガる、らしいです。(友人談)
寝香水に使って翌朝若干ラストノートが残っているところにディプティックのバラとかイチジクとかバニラとか、ジョーマローンの桃とかオレンジとかグレープフルーツとか、要するにわりと単調な香調でサッパリ系とかフルーティ風味のメゾン系フレグランスを乗せるとそれぞれがやたらと良い雰囲気になるのも楽しい。香りの下地作りになるのかも。
気がつけば何かと出番が多く使い勝手は悪くなかった、いやむしろ結構重宝してるかも?
でも求めてるのは重甘であってウッディではなかった。私の肌ではオリエンタルが出張りすぎて、やがてやってくるうっすらレンピカ混じりのベビーパウダー臭の頃にはうっかりすると酔ってる。オリエンタルもウッディも好きだけど、レンピカでそれを求めてなかった。トップはイケたのに、無念。
普通のレンピカでは物足りない方、「毒リンゴ(紫リンゴにアイビー絡まってるから)=グルマン」な思い込みを蹴散らせる方、京都辺りの老舗匂い袋とかが大好きだ!という方などにはお勧めです。
リピはしないけど100ml使いきれる。ぐらいには気に入ってはいるんです。安息香よりレンピカ風味が出張る日も無くはないし。
そして使い切ってもこの容器はきっと捨てないで飾っとく。フロスト毒リンゴ、可愛すぎる!