50年生きていて小銭入れはともかく財布を持ったためしなし。でも、尻のポケットに札をそのまま入れておく歳でもなくなったなあ、と思い立ち購入。というより、土屋鞄のHPを見ての衝動買いといった方が正しいかな。
購入して2ヵ月半、常に左後ろのポケットに収まっているが、まだまだ堅くて尻の形状に丸くなった以外変化無し。中央の領収書・小銭入れ(?)は、堅く深いので未使用。札も半折りにしてクルッと巻き入れたいけれど、取り出しづらいので、千円札と万札を折って、手前と向こう側に別々に入れている。
でも、ごついチャックがややなじんできていい感じになってきた感はある。それに第一、色や手触りが何とも良く、お店でこいつを取り出すときには自然とにやついてしまう。通常、物品は、購入時に喜びが大きく時間の経過とともに次第に執着心が減少していくものだが、こういう革製品は日を重ねるごとに喜びや期待感が増していく。これからこの財布が、手の皮脂や夏場の汗を吸って、どんな自分色に変わっていくのだろうと思うと本当に楽しみだ。
まだまだ堅い花の蕾が開くのを心待ちにする、今の時節の風流人の思いに通じるものがあるようにも思うこの頃である。