この財布を持って、普段使いはもちろん、海外へ放浪をしたこともありました。時々ミンクオイルで磨きながら、割と荒く使っていた気がします。2年前、購入した際はキャメル色が美しく、このまま使えたらそれもそれでいいかもなんて思っていましたが、実際2年間使い込んで見ると、自分の爪で引っ掻いてしまった傷、何か液体をこぼしたような跡、黒ずみ、ジーンズ(多分)からの色移りなど、見た目は良くなさそうに聞こえるかもしれませんが、良い感じにエイジングしているんじゃないかなと思います。あまりパンパンに小銭やレシートなどを入れてこなかったからか、公式のレビュー写真のように丸みだったり、膨らみは未だ感じられません。
外観については上記のような具合。ですがなんと言っても特筆すべきは「丈夫さ」。なかなかに連れ出して多用乱用していた相棒となりましたが、糸のほつれは皆無、ファスナーも滑らかに機能し、財布の周りの縫い目横から補強するための接着剤か何かを塗っているも側面も購入時と変わらず未だにツルツルしています。ヌメ革の表面の滑らかさも手伝ってか、出し入れに際して擦れなどのダメージがあまり無かったことが劣化を防ぎ丈夫さを保つことにも繋がっているのかもしれません。何はともデイリーユーズで普通に使っていれば、長く使える財布だと思います。
私の場合はカードを5枚ほど入れて使っていましたが、おそらく10枚くらいは入ります。しかし、加えて小銭やお札を入れようとすると、必要最低限のカード枚数(3枚~4枚)に調整をした方が、よりスマートに使え、スーツでもかさばらずに胸ポケットにしのばせることができます。取り出すときにカード同士が擦れてしまうのは、仕方がありません。頻繁に取り出すことの無い免許証や保険証などはまとめて一つのポケットに。常用するクレジットカードは単体でもう一つのポケットに、と住み分けをしたほうがいいでしょう。正確にはポケットではなく、小銭入れによって仕切られた財布内部の空間、というような感じですが。外のヌメ革の裏地の部分がそのまま財布の内側になっていますが、まるで薄くて密度のあるコルクのようにザラザラした素材感になっています。あんまりカードを頻繁に取り出したり、レシートなどを財布にストックされる方には、この素材感は気になるところかもしません。もっとスエード調だったら嬉しかった、というところ。