1ヶ月くらい前に届いたペスケーラの存在を忘れていて、ワインセラーに入ってみて?2004年のレゼルバは流石に開けるのがもったいなくて、このティントを開けてみました。
グラスに注いだ瞬間から『良いモノ感』はハッキリわかりましたが、さすがにまだまだ固くタンニンの攻撃に遭います。でも嫌いなテンプラニーニョぽさはあまりなくて、非常にボルドー系の味わいを持っている印象でした。ボルドーとの違いはここから。食事の前に飲み始めていたので、チーズを切ったりおつまみを作ったりしている間に、みるみる開き始めた!慌ててデキャンタに移して、カラファージュすると2時間後には妖艶な素晴らしいワインになりました。暗いくぐもったノーズの中に、シナモンや丁子、ドライフラワーと口に含むとレイヤー感すらあります。喉や舌の上に残る余韻は、ちょっとこの価格帯では望めない。僕はパーカーが96点以上付けるワインの条件が、このレイヤー感だと思っているので、(現時点で93点)このワインの評価はまだ上がると思います。このレビュー、しっかり自分の分を買い増しをしてから書いてます。それも1本2本じゃありませんよ。
梅村さんが普段から提唱されているように、届いたワインは最低でも2週間落ち着かせてから、温度にも気をつけて飲んでください。できればデキャンタに移して。このワインがボルドーならば10倍の値段でも驚きません。お勧めです。